-
作品の表題
盲長屋梅加賀鳶 (めくらながやうめがかがとび)
-
役名
町医道玄
-
コマ絵
本郷前田邸表門
解説
実際に仲の悪かった、火消同士の騒動を題材にしたストーリーと、悪党の按摩・道玄を主人公にしたストーリーからなる作品。「火事と喧嘩は江戸の花」といわれた当時の風俗が色濃く描かれ、気っぷのいいリーダー・梅吉と、ユーモラスな悪党・道玄を同じ俳優が演じる分けるのも見どころ。道玄はお茶の水で人を殺し金を奪う。すれ違った加賀鳶・松蔵は、道玄が落とした煙草入れを拾う。道玄は、姪・お朝が奉公先の主人に手込めにされていると、仲間の女按摩・お兼ねとゆすりに行く。しかし、来合わせた松蔵に「あの時の殺しはてめえの仕業」と図星をさされ、やがて血まみれの衣類からアシがつき、道玄は逃げ出すが、本郷前田邸表門でついに召し捕られるのであった。