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作品の表題
盲長屋梅加賀鳶(めくらながやうめがかがとび)
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役名
死神
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コマ絵
四世 尾上松助の 鳶の者五郎次
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俳諧
いまわしき なくはかれぬ やなぎかな
(忌まはしき鳴は枯れぬ柳かな)
解説
火消同士の騒動と、悪党の按摩・道玄を主人公にしたストーリーからなる作品。「火事と喧嘩は江戸の花」といわれた当時の風俗が色濃く描かれている。加賀鳶は前田家お抱えの大名火消し、町火消しとは仲が悪くいつも喧嘩になる。そんななか、加賀鳶の梅吉は、女房・おすがと子分・巳之助が一つ蚊帳の中にいるのを目撃。以前より二人の内通を暴露する密書が届けられていたのだ。二人を追い出してしまう梅吉。ところが、この手紙はおすがに言い寄る子分・五郎次が仕組んだもの。五郎次は悪事を働いたことを悔やんで歩いていると、死神で出くわす。死神に誘導され五郎次は、川に飛び込むが、助かってすべてを自白。晴れて梅吉とおすがは復縁するのであった。