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作品の表題
梅雨小袖昔八丈 (つゆこそでむかしはちじょう)
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役名
髪結新三 (かみゆいしんざ)
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コマ絵
四世 中村福助の 白子やおくま
解説
経営不振の材木商・白子屋は店を立て直そうと、一人娘・お熊の縁談をまとめたが、お熊は手代・忠七と恋仲で、縁談を了承しない。それを見ていた髪結新三は、忠七にお熊との駆け落ちをそそのかす。お熊を先に駕篭に乗せ、続く忠七と新三。ところが永代橋で新三の態度が豹変、忠七を蹴倒してお熊を家に監禁、身代金をせしめようとする。面目なさに身投げをしようとする忠七だが、通りかかった侠客・弥太五郎源七に助けられる。源七がお熊を取り戻しにくるが、逆に新三に毒づかれ、騒ぎを白子屋に止められて失敗。そこへ家主の長兵衛が出てきて、老猾な掛け合いでお熊を救い出す。数日後、新三は、顔を潰され復讐の機会を狙っていた源七に待ち伏せをされて討たれるのであった。