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作品の表題
梅照葉錦伊達織(裏表先代萩) (うめもみじにしきのだており)
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役名
下男小助
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コマ絵
中村仲太郎の 医師道益
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俳諧
足跡のしつくりあふや煤の蓙
あしあとの しっくりあうや すすのござ
解説
仙台藩・伊達家のお家騒動を室町時代に置き換え、足利家の執権・仁木弾正(にっきだんじょう)やその妹・八汐(やしお)らが、足利家の乗っ取りを企む物語としている。本図は、世話物と呼ばれる一般庶民の視点から描かれる物語の、いわば、裏パート。下男・小助は町医者・大場道益の薬箱持ち。道益は、足利家幼い主君・鶴千代(つるちよ)を殺すための毒薬の調合をしたことで褒美の大金を得た。この話を聞いた小助は道益を殺して金を奪い、その罪を下駄屋の下女・お竹に着せる。しかし、お竹の父がこの事件に不審を抱き、裁判に。悪事が露見した小助はこれまでとは打って変わってふてぶてしくなるのであった。