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作品の表題
梅春侠客御所染 (うめのはるだてしゅごしょぞめ)
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役名
御所の五郎蔵
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コマ絵
四世 中村芝翫の 星影土右衛門
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俳諧
柳亭種彦の小説『浅間嶽面影草子(あさまがだけおもかげぞうし)』を河竹黙阿弥が脚色。前半は奥州・浅間家のお家騒動、後半は侠客(きょうかく)・御所五郎蔵(ごしょのごろぞう)のエピソードが展開する。浪人を引き連れた星影土右衛門(ほしかげどえもん)が吉原にやってくる。そこへ子分を従えた五郎蔵が現れる。五郎蔵は、元は浅間家家臣。腰元・おつじとの不義を、横恋慕していた土右衛門に密告されお家を追われ侠客になったものの暮らしに困り、女房のおつじが廓に勤めている。土右衛門も訳あってお家を追放され今は浪人の身。おつじをあきらめきれない土右衛門は、五郎蔵に身請けを宣言、あわやという時に、甲屋の主人が割って入りその場を収めるのであった。