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作品の表題
仮名手本忠臣蔵<五・六段目>
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役名
早野勘平
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コマ絵
八世 岩井半四郎の おかる(軽)
解説
猟師として世を忍ぶ塩冶(浅野)家の旧臣・早野勘平は、偶然、朋輩の千崎弥五郎に出会い、討入りの企てを知って、金の工面を約束する。一方、与市兵衛は、婿・勘平のために資金を作ろうと、娘・お軽を祇園に身売りし、その金を入れた財布を持って帰ってくる。不忠で山賊に落ちぶれた斧定九郎は、与市兵衛を殺して金を奪うが、勘平の鉄砲に撃たれて死ぬ。勘平はその懐から財布を奪い取って道を急ぐ。お軽を連れに来た一文字屋の亭主の話から、勘平は自分が義父を殺したものと思い込み、姑もまた勘平を責める。そこに訪れた千崎らは勘平に詰め腹を切らせるが、勘平の述懐から死骸の傷口を改め、すべてが誤解であったと知り、勘平を討入りの一員に加えるのであった。