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作品の表題
仮名手本忠臣蔵<三段目>
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役名
(高)師直 (こうの)もろのお
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コマ絵
初世 中村宗十郞の 塩冶判官
解説
足利尊氏が天下を掌握。鎌倉八幡宮社頭で兜改め(討ち取った兜を調べること)がある。検分役に招かれた塩冶(えんや)判官の奥方・顔世御前を執権・高師直(こうのもろのお)が恋文を渡して口説く。それを邪魔する桃井若狭之助を罵倒する師直だったが、家老・加古川本蔵の賄賂で態度を一変、腹いせに判官をいじめはじめる。たまりかねた判官は、ついに師直を斬りつけるのであった……。映画やドラマで有名な『忠臣蔵』の発端となる江戸城松の廊下での刃傷事件である。同時代を描くことを禁じられた歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』では、時代を江戸から室町に置き換え、吉良上野介を高師直、浅野内匠頭を塩冶判官、大石内蔵助を大星由良助(おおぼしゆらのすけ)としている。