-
作品の表題
仮名手本忠臣蔵<七段目>
-
役名
お軽
-
コマ絵
九世 市川團十郎の 大星由良助
解説
祇園の一力茶屋で遊興する大星由良之助(大石内蔵助)のもとへ、塩冶(浅野)家の旧臣たちや討入りに加わりたい寺岡平右衛門がやってくるが、一向に取り合わない。深夜、息子・力弥が亡君(浅野内匠頭)の奥方からの密書を届ける。高師直(吉良上野介)に内通する斧九太夫と遊女・お軽が密書を盗み読んだこと(本図)に気づいた由良之助は、お軽に身請け話をもちかける。再び現れた平右衛門は、妹・お軽を由良之助は身請けして殺すつもりと悟る。手柄を立てたいと、お軽を手にかけようとする平右衛門。夫と父の死を知らされたお軽は覚悟を決める。それに心打たれた由良之助は、平右衛門が討入りに加わるのを許し、お軽に九太夫を討たせるのであった。