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作品の表題
鈴森対港杭(すずがもりついのみおぐい)
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役名
白井権八 (しらいごんぱち)
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コマ絵
九世 市川團十郎の 幡随長兵衛
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俳諧
とぶとりや はんかなえどの はいりぐち
(飛鳥や繁花な江戸の這入口)
解説
"四世鶴屋南北作『浮世柄比翼稲妻(うきよづかひろくのいなづま)』の一幕。『御存 鈴ヶ森(ごぞんじ すずがもり)』として知られる。
美しい若衆・白井権八(しらいごんぱち)は、江戸へ出る途中の鈴ヶ森で、召し捕れば褒美がもらえると知った雲助たちに囲まれる。権八は彼らを次々と斬り倒し、立ち去ろうとしたそのとき、離れた駕籠から顔を見せたのは江戸随一と言われる親分・花川戸の幡随長兵衛(ばんずいちょうべえ)であった。権八が江戸に来た複雑ないきさつ、そして雲助たちを殺した経緯を聞くと、長兵衛は、江戸にいる間は自分が面倒をみようと受け合い、再開を約束する。
白塗り・前髪の権八は美しい俳優が、長兵衛は貫禄のある俳優によって演じられる。"