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作品の表題
勧進帳
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役名
判官(源)義経
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コマ絵
九世 市川團十郎の 武蔵坊(弁慶)
解説
歌舞伎十八番の一つで、文字通り、歌舞伎を代表する演目である。実の兄・源頼朝から追われる身となった義経は、武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)ら家来と共に京都を落ち延び、山伏姿に変装して奥州を目指す。加賀国・安宅(あたか)の関所に差し掛かった一行は、関守・富樫左衛門(とがしざえもん)の審問を受ける。そこで機転を利かせた弁慶は、白紙の巻物を「勧進帳(東大寺建立ための趣意書)」として読み上げた上、問答にもよどみなく答える。さらに疑いを掛けられた義経を弁慶は金剛杖で叩きのめす。命がけで主君を守ろうとする弁慶に心を打たれた富樫は、この一行が義経主従であると見破りながらも、関所の通行を許すのであった。