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作品の表題
扇音々大岡政談 (おうぎびょうしおおおかせいだん)
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役名
天一坊
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コマ絵
五世 坂東彦三郎の 大岡越前守
解説
天下を揺るがせた「天一坊事件」を元にした講談を、河竹黙阿弥が歌舞伎化した作品。坊主の法澤は、村に住む老婆・お三からある秘密を聞かされる。実は、お三の亡くなった孫は八代将軍・徳川吉宗の隠し子であるという。話を聞いた法澤に壮大な企てが浮かび、老婆を手にかけ、才知に長けた山内伊賀亮(やまのうちいがのすけ)を味方に引き入れる。法澤は、将軍の子になりすまし、名を「天一坊」と改め、江戸城に乗り込む。名奉行として知られ、庶民の人気を集めた大岡越前守忠相(おおおかえちぜんのかみただすけ)、稀代の企みの首謀者・天一坊、その知性を活かし参謀として天一坊を支える伊賀亮といった魅力あふれるキャラクターが活躍する。