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作品の表題
義士外伝復讎鑑
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役名
赤垣源蔵
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コマ絵
五世 坂東彦三郎の 塩山与左衛門
解説
『忠臣蔵』の外伝の一つで、「赤垣源蔵、徳利の別れ」として知られる。源蔵は討入り直前、股の間に徳利を挟んで兄・塩山与左衛門の家を訪れる。兄嫁は飲んだくれの源蔵が金の無心に来たと思い、居留守を使う。源蔵はしかたなく、女中に頼んで上がり込み、兄の紋付を出してもらい兄に見立てて飲みかわす。実は遠くに行くことになり、帰りはお盆のころになると話す源蔵。次の朝、赤穂浪士が吉良邸に討入ったと江戸の町が騒がしくなる。与左衛門は下僕の市助を呼び、吉良邸から引き上げてくる赤穂浪士を見に行かせる。市助は、その中に源蔵を見つけ、形見の品を渡される。与左衛門はその話を聞くと、源蔵が置いていった徳利を手にし、 残っていた酒を飲み干すのであった。