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作品の表題
復讐殿下茶屋聚 (かたきうちてんがぢゃやむら)
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役名
安達元右衛門
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コマ絵
五世 坂東彦三郎の 早瀬伊織
解説
大坂の天下茶屋で実際に起こった敵討の事件が題材。早瀬伊織と源次郎の兄弟は父の仇・東間三郎右衛門と奪われた家宝を尋ね、妻・染の井、家来・安達元右衛門と弥助の兄弟とともに流浪する。しかし、元右衛門は生来の酒乱をつけこまれて東間に寝返り、後日、早瀬兄弟のもとに忍び込み、色紙を得るため染の井が身売りして調達した金を奪い、弥助を殺し、伊織の足を傷つける。歩けなくなった伊織は貧民街に暮らしていたが、元右衛門の手引きで現れた東間の返り討ちにあう。源次郎も危ういところを家来筋の京屋万助に救われ、同じく旧臣・人形屋幸右衛門の忠義によって家宝も手に入り、染の井とも再会、天下茶屋で東間と元右衛門を討って本懐を遂げる。